PCに開発環境を作ってGitHubでコードを管理できるようになる
- Git for Windows をインストールし、GitBASH でコマンド操作ができる
- Node.js を安全にインストール・切り替えられる管理ツールをセットアップできる(Path B用)
- GitHub アカウントを作成し、Personal Access Token でリポジトリを操作できる
- Cursor をインストールし、チャット・エディタ・ターミナルの場所を把握できる
この講座は2つのルートに対応しています。どちらか不明な場合は Path A を選んでください。後から Path B に切り替えることができます。
| Path A(Google AI Studio 版) | Path B(Vite 版) | |
|---|---|---|
| 対象講座 | 講座02A | 講座02B |
| Node.js 必要か | 不要 | 必須 |
| Phase 2 | スキップ可 | 必須実施 |
Phase 1: Git for Windows インストール・初期設定
STEP 1-1: Git for Windows インストール
Gitはコードのバージョン管理を行うツールです。「いつ・誰が・何を変えたか」を記録し、過去の状態に戻したり、チームで共同作業したりできます。
▲ Git Bash を起動して git --version が表示されれば成功
Windowsの場合
- ブラウザで
https://git-scm.com/download/winを開く - 「64-bit Git for Windows Setup」をクリックしてダウンロード
- ダウンロードした
.exeファイルをダブルクリックして起動 - インストーラーの設定を以下の通りに進める
| 画面 | 推奨選択 |
|---|---|
| Select Components | デフォルトのまま Next |
| Choosing the default editor | Visual Studio Code を選択(なければ Nano でも可) |
| Adjusting your PATH environment | Git from the command line and also from 3rd-party software を選択 |
| Choosing HTTPS transport backend | OpenSSL を選択 |
| Configuring the line ending conversions | Checkout Windows-style, commit Unix-style を選択 |
| Configuring the terminal emulator | Use MinTTY を選択 |
| 残りの画面 | デフォルトのまま Next → Install |
- インストール完了後、スタートメニューから「Git Bash」を検索して起動
Macの場合
Mac には Git が最初から入っていることが多いですが、最新版の導入にはターミナルを使います。
- アプリケーション → ユーティリティ → ターミナルを起動
- 以下のコマンドを実行
xcode-select --install
- ダイアログが表示されたら「インストール」をクリック
- 完了後、
git --versionで確認
⚠️ エラーが出た場合
インストーラーが起動しない(Windows):
- セキュリティソフトがブロックしている可能性 → 一時的に無効化してから再実行
- ダウンロードが途中で壊れている → 再ダウンロードして再試行
- 管理者権限が必要な場合 →
.exeを右クリック → 「管理者として実行」
「Windows によって PC が保護されました」が表示される:
- Windows Defender SmartScreen の警告です
- 「詳細情報」をクリック → 「実行」ボタンをクリック
- 公式サイト(git-scm.com)からダウンロードしたファイルであれば安全です
STEP 1-2: GitBASH の起動と初期設定コマンド
Git をインストールしただけでは「誰がコミットしたか」がわかりません。名前とメールアドレスを登録します。この設定はコミット履歴に記録されるため、正確に設定しましょう。
▲ user.name と user.email が表示されれば設定完了
Windowsの場合
- スタートメニューで「Git Bash」を検索して起動
- 以下のコマンドを1行ずつ実行(
Your Nameとyou@example.comは自分のものに変更)
git config --global user.name "Your Name" git config --global user.email "you@example.com" # 設定を確認する git config --list user.name=Your Name user.email=you@example.com
Macの場合
ターミナルで同じコマンドを実行してください(コマンドは Windows と同一)。
- コピーしたコマンドを貼り付けるには 右クリック → Paste または Shift+Insert
Ctrl+Vは GitBASH では機能しません(Windows)- Mac のターミナルは
Cmd+Vで貼り付けできます
⚠️ エラーが出た場合
git config --list で何も表示されない:
- 設定が空の場合でも、コマンド自体は正常です
user.nameとuser.emailの設定コマンドを再度実行してください- その後もう一度
git config --listを実行して確認します
'git' は内部コマンドまたは外部コマンドとして認識されていません:
- Git のインストールで「PATH への追加」が正しく設定されていません
- Git をアンインストール(コントロールパネル → プログラムと機能)してから再インストール
- インストーラーの「Adjusting your PATH environment」で 「Git from the command line and also from 3rd-party software」 を選択する
- インストール完了後、GitBASH を再起動
Phase 2: Node.js インストール(nvm-windows)
STEP 2-1: nvm-windows インストール
Node.js は直接インストールせず、バージョン管理ツール(nvm-windows)を経由してインストールします。これにより、複数のバージョンを切り替えながら使えます。
スタートメニュー → 設定 → アプリ から「Node.js」を探してアンインストールしてください。その後、以下のフォルダが残っている場合は手動削除してください。
C:\Program Files\nodejsC:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\npmC:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\npm-cache
Windowsの場合
- ブラウザで
https://github.com/coreybutler/nvm-windows/releasesを開く - 最新のリリースから
nvm-setup.exeをダウンロード nvm-setup.exeをダブルクリックして実行(管理者として実行を推奨)- インストール設定はデフォルトのまま進める
- インストール完了後、GitBASH を新しく開き直す
- 以下のコマンドでインストール確認
nvm version 1.1.12
Macの場合
Mac では nvm(通常の nvm)を使います。
curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/HEAD/install.sh | bash
実行後、ターミナルを再起動してから nvm --version で確認します。
⚠️ エラーが出た場合
nvm version で「command not found」が表示される(Windows):
- GitBASH を完全に閉じて、再度開く
- それでも解決しない場合は PC を再起動してから再確認
Mac の場合:
~/.zshrc または ~/.bash_profile に以下が追加されているか確認します。ない場合は追記して、ターミナルを再起動します。
export NVM_DIR="$HOME/.nvm" [ -s "$NVM_DIR/nvm.sh" ] && \. "$NVM_DIR/nvm.sh"
STEP 2-2: Node.js インストールとバージョン確認
nvm が準備できたら、長期サポート版(LTS)の Node.js をインストールします。LTS 版は長期間サポートされる安定版で、学習・業務利用では常に LTS 版を選んでください。
▲ node -v と npm -v の両方でバージョン番号が表示されれば成功
Windows / Mac 共通
# LTS版インストール nvm install --lts # インストールしたNode.jsを使用設定 nvm use --lts # バージョン確認(どちらも番号が表示されれば成功) node -v v20.11.0 npm -v 10.2.4
⚠️ エラーが出た場合
node -v で「command not found」または「node is not recognized」が表示される:
nvm use --ltsを実行したか確認(インストールしただけでは有効化されません)- nvm の一覧でインストール済みバージョンを確認する
nvm list
20.11.0
# 表示されたバージョン番号を使って明示的に指定
nvm use 20.11.0
Phase 3: GitHub アカウント作成とリポジトリ準備
STEP 3-1: GitHub アカウント作成(Sign up 手順)
GitHub はコードのクラウドストレージです。ローカル(自分のPC)で書いたコードをアップロードし、バックアップ・共有・公開ができます。
▲ github.com/signup からアカウント登録
Windows / Mac 共通
- ブラウザで
https://github.comを開く - 右上の「Sign up」をクリック
- 以下の情報を入力
| 項目 | 入力内容 |
|---|---|
| Email address | 普段使うメールアドレス |
| Password | 8文字以上の英数字混在パスワード |
| Username | 英数字とハイフンのみ(後から変更可能) |
- メール認証コード(6桁)が届いたら入力
- 利用目的のアンケートが表示されたら任意で回答(Skip でも可)
- 無料プラン(Free)のまま「Continue」
⚠️ エラーが出た場合
メール認証コードが届かない:
- 迷惑メールフォルダを確認
- それでも届かない場合、GitHub の Sign up 画面で「Resend code」をクリック
- 別のメールアドレスで登録し直す
STEP 3-2: Personal Access Token 発行
2021年8月以降、GitHub はパスワードによる認証を廃止しました。代わりに Personal Access Token(PAT) が必要です。これはコマンドラインからリポジトリを操作するときに使います。
▲ Settings → Developer settings → Personal access tokens から発行
Windows / Mac 共通
- GitHub にログインした状態で右上のアイコンをクリック → 「Settings」
- 左メニューの一番下「Developer settings」をクリック
- 「Personal access tokens」→「Tokens (classic)」をクリック
- 「Generate new token」→「Generate new token (classic)」をクリック
- 以下の設定で発行
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| Note | 任意(例: my-dev-token) |
| Expiration | 90 days(または任意の期間) |
| Scopes | repo にチェック(最低限必要) |
- 「Generate token」ボタンをクリック
- 表示されたトークン(
ghp_で始まる文字列)を今すぐコピーしてメモ帳などに保存
- このページを閉じると二度とトークン全体を見ることができません。必ずコピーしてください
- メモ帳のファイルをデスクトップに置かない(他人に見られるリスク)
- パスワードマネージャーへの保存がおすすめ
- GitHubのリポジトリには絶対にアップロードしない
⚠️ エラーが出た場合
トークンを保存し忘れた / 紛失した:
- トークンは再表示できません
- Settings → Developer settings → Personal access tokens → Tokens (classic) を開く
- 古いトークンの「Delete」をクリックして削除
- STEP 3-2 の手順で新しいトークンを発行する
STEP 3-3: 新規リポジトリ作成
リポジトリとは、コードとその変更履歴をまとめて管理する「プロジェクトフォルダ」のようなものです。GitHub 上に作成することで、クラウドにバックアップされます。
Windows / Mac 共通
- GitHub の右上「+」ボタン → 「New repository」をクリック
- 以下の設定で作成
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| Repository name | 英数字とハイフン(例: my-first-app) |
| Description | 任意(空白でも可) |
| Public / Private | どちらでも可(学習中は Private 推奨) |
| Add a README file | チェックしない |
| Add .gitignore | None のまま |
| Choose a license | None のまま |
- 「Create repository」をクリック
git push 時に「履歴が食い違っている」エラーが発生しやすくなります。最初は空のリポジトリから始めるのが最もトラブルが少ない方法です。
⚠️ エラーが出た場合
リポジトリ名でエラーが出る:
リポジトリ名に使える文字は以下のみです。スペース・日本語・記号は使用できません。エラーが出たら名前を変更してください。
- 英字(大文字・小文字)
- 数字
- ハイフン(
-) - アンダースコア(
_)
Phase 4: Cursor インストールと基本設定
STEP 4-1: Cursor インストール
Cursor は AI チャットが組み込まれたコードエディタです。コードを書きながら AI に質問・修正依頼ができ、ファイルの作成・編集まで自動で行ってくれます。
Windowsの場合
- ブラウザで
https://www.cursor.comを開く - 「Download for Windows」をクリック
- ダウンロードした
.exeを実行 - インストールが完了するとCursorが自動起動
Macの場合
https://www.cursor.comを開く- 「Download for Mac」をクリック
.dmgファイルを開き、Cursor を Applications フォルダにドラッグ- アプリケーションフォルダから Cursor を起動
⚠️ エラーが出た場合
Mac で「開発元を確認できないため開けません」と表示される:
- Finder で Cursor.app を右クリック
- 「開く」を選択
- 「開く」ボタンをクリック
- 一度この操作をすると、次回からは通常通り開けます
STEP 4-2: Hobby プランの制限説明
Cursor には無料の Hobby プランがあります。以下の制限を理解してから使いましょう。
| プラン | 制限内容 |
|---|---|
| Hobby(無料) | 高速モードのリクエスト: 月50回 / 低速モードは制限なし |
| Pro(有料) | 高速モード: 月500回 + それ以降は低速モードへ |
- シンプルな質問や短い修正は低速モードで行う
- 大きな機能追加・複雑な修正のみ高速モードを使う
- 高速リクエストが切れたら、Google AI Studio を併用する
⚠️ エラーが出た場合
「Rate limit exceeded」と表示される:
- 高速モードのリクエスト上限に達しています
- チャットパネル上部のモード選択から低速モードに切り替えましょう
- または Google AI Studio を代わりに使用してください
STEP 4-3: 画面構成確認
Cursor を起動したら、3つのエリアの場所を確認しておきましょう。
▲ Cursor の画面構成。左にファイルツリー、中央にエディタ、右にAIチャット
| エリア | 場所 | 用途 |
|---|---|---|
| ファイルツリー | 左側 | プロジェクトのファイル一覧 |
| エディタ | 中央 | コードの表示・編集 |
| ターミナル | 下部 | コマンド実行(git / npm 等) |
| チャット | 右側 | AI への指示 |
ターミナルを開く方法
| OS | ショートカット |
|---|---|
| Windows | Ctrl + ` (バッククォート) |
| Mac | Cmd + ` (バッククォート) |
または メニューバー → View → Terminal からも開けます。
git や npm コマンドも同様に動作します。
⚠️ エラーが出た場合
ターミナルが開かない:
Ctrl + `(Mac:Cmd + `)を再度押す- View メニュー → Terminal を選択
- Cursor を完全に終了して再起動する
実践課題: GitBASH で基本コマンドを試す
コマンド実践(GitBASH または Cursor のターミナルで実行)
以下のコマンドを1つずつ実行してみましょう。実際に手を動かすことが上達への近道です。
▲ 5つのコマンドをすべて実行できれば実践課題完了
# 1. 現在地を確認する(pwd) pwd /c/Users/YourName # 2. ファイル・フォルダ一覧を表示する(ls) ls ls -la # 隠しファイルも含めた詳細表示 # 3. フォルダを作成する(mkdir) mkdir practice-folder # 4. フォルダに移動する(cd) cd practice-folder pwd # 移動後の確認 /c/Users/YourName/practice-folder # 5. 一つ上のフォルダに戻る cd ..
ショートカットまとめ
| 操作 | Windows(GitBASH) | Mac(ターミナル) |
|---|---|---|
| テキスト貼り付け | 右クリック → Paste または Shift+Insert | Cmd+V |
| 前のコマンドを呼び出す | ↑ キー | ↑ キー |
| 画面をクリア | clear コマンド | clear コマンド |
| コマンドをキャンセル | Ctrl+C | Ctrl+C |
| 補完(途中まで打ってTab) | Tab キー | Tab キー |
⚠️ エラーが出た場合
「command not found」と表示される:
- コマンドのスペルを確認してください(大文字・小文字の区別あり)
- 全角スペースが混入していないか確認してください
フォルダが作成できない:
- そのフォルダ内に書き込み権限があるか確認してください
- フォルダ名に使えない文字(スペース、特殊記号)が含まれていないか確認してください
📋 修了チェックリスト
修了とみなすには、以下をすべて達成してください。
- GitBASH のターミナルで
git --versionを実行して表示できる git config --global user.nameに自分の名前が設定されている- (Path B のみ)
node -vとnpm -vが表示できる - GitHub にログインできる
- GitHub で Personal Access Token を発行している
- GitHub に新規リポジトリを1つ作成している
- Cursor を起動してチャット・エディタ・ターミナルの場所がわかる
- 実践課題(
pwd/ls/mkdir/cd)を GitBASH で試した